EARTH & PLANETARY SYSTEM SCIENCE LAB
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​地球はなぜ"生命の星"なのか?​​
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―――わたしたちは、この疑問に答えを見つけるための研究を行っています.
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近い将来、James Webb宇宙望遠鏡をはじめとした次世代望遠鏡によって、系外惑星の生命存否にかかわる情報(biosignature)が得られると期待されています.実現すれば、私たちは「宇宙に生命は存在するのか?」という長年の問いに向き合うことができるようになります.しかしながら、生命が存在する惑星とはいかなるものであり、そこで形成される環境は生命活動とどのように関係しながら変動・進化しているのでしょうか.

実のところ、私たちは地球環境の変遷史についても、十分な説明を持ち合わせていません.
この研究室では、”系外惑星での生命存否や進化を理解するためには,物質・エネルギー循環の理論的見地から地球の歴史をきちんと説明できるようになることが重要なマイルストーンである”との信念で研究を進めています.

扱うテーマは、(1)地球の大気海洋組成の変遷史(大気進化/海洋進化)、(2)大量絶滅事変のメカニズム(気候変動論)、(3)万年~億年スケールでの地球環境将来予測
(生態系の持続可能性)、(4)系外惑星のハビタビリティ、などです.地球表層環境が、現在に至るまでにどのように変化してきたのか、それが生命の進化や絶滅とどのように関係しているのかを明らかにし、そこで得られた知見を系外惑星へと応用することを目指しています.本研究室では、惑星表面での物質・エネルギー循環についての数理モデリングを主たる研究手法としていますが、現在の観測データや地質記録も重視し、データベース構築やデータ解析から得られる知見を積極的に活用する姿勢も大事にしています.

地球の進化を理解するためには、大気や海洋そして生命といった地球環境を構成する要素が相互に影響しあいながら一つの巨大なシステムを構成しているとの視点が重要です.この地球惑星システム学は若い学問分野であり、新しい考え方や手法、発見があるとてもエキサイティングな分野です.また、この研究室は2018年から始まった新しい研究室でもあります.新しい分野の新しい研究室で、研究活動にチャレンジする意欲的な学生を歓迎します.

研究事例
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海が酸素欠乏に陥る条件

海中の酸素量は、時代によって変化してきたことが分かっています.その最たる例は、数十万年程度にわたって海洋が大規模に酸素欠乏に陥ったとされる「海洋無酸素事変」です.
​さらに詳しく
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大気中酸素濃度の変遷史

現在の空気中には、酸素が20%程度含まれています.一般に、これは光合成活動によるものと理解されています.しかし、酸素の歴史にはまだまだ不明な点が多く残されています.
作成中です

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原始微生物生態系と気候

今から30億年前の太陽は現在よりも20%程度暗かったとされます.そうした条件下で、いかにして温暖な気候が実現していたのか.そこには微生物の活動が関わっていたと考えられます.
作成中です

そのほか研究事例

本研究室では、物質循環やエネルギー循環についての数値モデルの開発と適用を行いながら、惑星としての地球の歴史を理解するためにさまざまな研究を進めています.
​ここでは上記の研究例以外の研究事例について、列挙しています.

​・鉄酸化光合成細菌と酸素生成速度の関係評価
​・大陸成長と大気中酸素濃度の上昇
・陸上植物の進化と大気中酸素濃度の上昇
・有孔虫や円石藻の進化と海洋中酸素濃度の関係
・大気へのCO2
流入現象に伴う環境変動予測
・地球生命圏の存続可能性についてのモデル予測
・地球軌道要素の変化が大陸風化に及ぼす影響評価
・日本海の古環境変動復元を目的としたデータベース構築
東京工業大学
​理学院 地球惑星科学系

〒152-8551 ​東京都目黒区大岡山2-12-1 I2-3
E-mail: ozaki.k.ai"at"m.titech.ac.jp
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